• 横山 佳菜子

組織における分業システムと個人のキャリア


こんばんは。横山佳菜子です。


今日はとある企業さんのワークショップのお手伝いでした。チームリーダーの皆さんの、チームを率いるさまざまな葛藤を聴かせていただいてきました。



ワークショップの本番とその後の振り返りを通して、「組織における分業システムと個人のキャリア」についての新しい気づきがあったので書き留めておきたいと思います。


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なぜ組織は分業するのか?

会社組織ってなにかしら役割を分業しています(営業と開発とか、管理部と現場とか)。

※階層の分業(社長とマネジャーとメンバーといったタテの分化)もありますが、この記事ではひとまず役割の分業(ヨコの分化)について書きます。



役割の分化は、役割間の個別最適の横行や連携不足、ミスコミュニケーションといった課題が常につきまといます。それでも、分業するメリットの方が上回るために、ほとんどの組織では、拡大とともに分業は進んでいきます。


分業のメリットとして、役割を限定することによる各機能の強化(メンバーの習熟促進やノウハウの共有などによって)があると個人的に思っていたのですが、もう一つあるんだなーと実感したことがありました。


分業ってたいてい、攻めと守り、とか、作りと売り、とかで大きく分かれます。サービス系だったら売って納めるし、メーカーだったら作って売る。拡大が進むことで、そこからさらに分化が枝分かれしていきます


もう一つあると上述したメリットは何かと言うと、攻めと守り、作りと売り、といった相反する機能の最大化のために、それぞれの部署の個別最適で限界までアクセルを踏めることじゃないかなーと。


わたしはもともと営業畑で育ったので、お客様の要望を引き出して自社への期待を高めて(場合によっては少しだけ実態以上に”吹いて”)信頼してもらうコミュニケーションスキルを高めてきました。もともとの調子の良さもありますが、大きい案件のパートナーとして選んでいただくために必然的に身に着けてきた習性です。


一方で、案件を納める側(開発やコンサルタント)は調子よく吹いてしまうと自分たちの首を絞めるのでそれはご法度。その分、顧客の期待値を巧妙に調整して確実にカタチにするスキルが発達します。無形商品を扱っている会社だとこのカタチになった結果が実態としての顧客価値になるため、最終責任者としての厳格性が発達します。


営業と開発、企画と販売、どっちが難しいとかエライとかそういうことではなく、分業したいずれかの組織に属するからこそ、それぞれの役割のミッションだけに集中でき、躊躇や迷いなくアクセルを踏むことができているのではないかと思うのです。


分業システムに属する個人のキャリアを磨くには?

翻って、分業システムに属する個人のキャリアを考えるときに一つのポイントになることが(当たり前のことですが)、どの役割・立場に立ってキャリアを歩むかによって、どのスキル・筋力を身に着けられるかが決まってくる、ということ。


それくらい、役割によって「グッド/リスク」とされることが暗黙のうちに規定されてしまうものですし、案外そのことに自覚するのは、役割にどっぷりと浸かってしまうと難しかったりします。


わたし自身も営業時代は「吹いて握る」ことに密かに誇りを感じるタイプでしたが、納品側になってからは「価値を確実に届ける」ために「吹く」ことは封印するようになりました。身をもって両方の立場を経験したことでスキルやマネジメントの幅も広がりましたし、結局のところ自分がどっちの方が楽しくできるのか(自分らしさを活かせるのか)ということにも気づくことができました。(個人的には、そろそろ「吹く」ことを解禁していこうと思います!)


だからこそ、個人のキャリア的には、少なくとも一度くらいは(短い期間でかじるだけだったとしても)”向こう側”の役割を経験することがすごく大切だと思います。個人が創出できる成果量が三角形の面積だとすると、土台を広げることでしか、上に多くの面積を載せることができません。(三角形の高さを積み上げるだけではいずれ限界がやってきますよね)


相反する役割を経験し、相反するスキルや筋力や視点を身につけることは、三角形の面積を大きくするための土台を広げてくれるはず。皆さんの三角形はどんな土台で支えていますか?




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