• 横山 佳菜子

運動会に思う。挑戦の原動力の作り方

最終更新: 2018年10月3日

こんにちは。横山佳菜子です。


先週の土曜は小学校の運動会でした。

大型台風チャーミーの来襲でハラハラしましたが、

結果、予定通りの土曜決行。


直前に組まれた雨天プログラムで

「見せ場は前半に寄せて、

雨足との闘いで行けるところまで行こう」と

決めたらしい先生方の思案がしのばれます。


もっぱらインドア派で運動会での活躍とは無縁の息子が

ひょんなことから今年初めて応援団なるものに参加し、

上級生に交じってチームのために声をはる姿を

見られたのも新鮮でした。


応援団に決まったのが3週間前。

毎日朝と放課後に練習があると聞き、

「朝起きられるかなー、、自信ないわー。

遅刻して怒られたらいやだなー。憂鬱、、」

と延々こぼしていた本人。(全然乗り気じゃない)


正直わたしは

「何回かは寝坊するだろうけど、それも良い経験」

と思い(鬼ww)、起こさないと決めていました。


ところが蓋を開けてみると、

普段のグダグダが信じられないほどピリっと自分で起きて

朝ごはんさえ自分で準備して食べて、支度して、

自分で時計を見て出かけていく毎日が続き、

ついに3週間遅刻無しでやり遂げました。


そんな3週間を経ての応援団の見せ場、応援合戦。


いままで見たこともなかった運動会の1コーナーですが、

今回は感慨深く見届けました。


人ってきっかけがあれば本当に変わるんだなあ。

心なしか自信がついた様子の顔つきを見るのはとても嬉しいものでした。


===


そういえば、息子にはもう一つ運動会のエピソードが。


保育園時代の運動会。心が洗われます

保育園時代、3歳のとき。

当時から好きな遊びはインドアで、

外遊びの時間には砂場が不動の定位置だった彼に訪れた転機が

「運動会でまぐれで1番をとったこと」。


まぐれと言えども1番は1番(笑)

幼心に嬉しいものだったらしく、

そこから何かが変わったらしい息子は、

すすんでかけっこやボール遊びをするようになりました。


そうすると、体力も筋力もアップするし、

走るのが早くなり、ボール遊びが上手になり、

そんな自分に自信が出てきて、

さらに難しい遊びにも積極的に挑戦してみたり。


保育園の先生にも、

「最近○○くん変わりましたね!

新しい遊びに誘ったとき、手を挙げてやるやる!って

言ってくれるんですよ。前は絶対にノッてこなかったのに」って

言われるくらい変化を遂げた瞬間でした。




===


これらの二つのエピソード。息子に何が起こったのでしょうか。


心理学者のバンデューラの「自己効力感」という理論があります。


「自分にはできる!」という自己効力感を持つために

必要なものは4つある、という理論です。


1つ目は、直接経験。

自分自身がこれまで積んできた成功体験をもとに、

「あの時もできたのだから、今回も自分はできる!」と

思えるというものです。 


2つ目は、代理経験。

身近な、また境遇が近い他者の経験をもとに、

「あの人にできるなら自分にもできるかもしれない」という

気持ちが沸いてくることを指します。


3つ目は、社会的説得。

周囲から「あなたにならできるよ」と伝えてもらうと、

「そうなのかな」「この人が言ってくれるのならそうなのかもしれない」

とその気になることがありますね。


4つ目は情緒的安定。

前の三つとやや毛色が異なりますが、

「自分にはできる!」という気持ちを保つためには、

過度なストレスやプレッシャーで自分を追い込まずに、

コンディションの安定が必要です。



そして、これら4つのうち、もっとも「効く」のはどれでしょうか?

そう。1つ目なのです。


きっと、偶然でもなんでもよくて、

これまでの自分自身の経験が

なによりも次の挑戦を生むための自信になる。


息子の場合は、これまで2回の運動会の経験が

自己効力感を高める「きっかけ」となり、

次の経験を生み、そして結果的に成長を導いてくれました。


何がきっかけで化けるか分からないのが、

人の自信というもので面白いなあと思う一方で、


そうした「きっかけの種」をまき続けて下さっている

保育園や学校の先生方には感謝してもしきれません。



そして、何も子どもに限ったことではなく、

大人も同じことなのでしょう。

むしろ子どもより大人の方が失敗を恐れるものです。


大人の集団である企業組織において、

「社員(メンバー)にはもっと挑戦してほしい」

「受け身ではなく、自ら進んで仕事をしてほしい」

と願わないマネジメント層の方はいないでしょう。


ですが、「挑戦しろと言われても挑戦できない」

という気持ちにもまた、誰しも心当たりがあるはずです。


自ら進んで挑戦する社員を増やすために

できることはどんなことが考えられるのか。


勿論、人の変化なんてものは

偶発性と個別性の高いものであり

デザインしきることはできません。


ただ、チャレンジングな課題を前にして、

「自分にだったらできる、やってみよう」と

メンバーが自分を信じられる「きっかけの種」を、

自組織ではどれだけふんだんに蒔けているのか?


そんな視点で見つめ直してみるのも良さそうです。




今月の学童便りにこんな一節が。ラッキーなことに素晴らしい先生方に恵まれています

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