• 横山 佳菜子

コミュニケーションをケチるとモチベーションは上がらない

こんばんは。キャリアカウンセラーの横山佳菜子です。

先日、とある企業さまのワークショップでファシリテーターを担当してきました。


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終了後のアンケートで、時短勤務を選択している女性社員の方が、

「会社のことやお客様のことなどを議論するのはすごく久しぶりで、自分には難しいと思いましたが、参加しているうちに、自分の意見が湧いてきて話すことができたことが、嬉しかったです。」


「復帰後、周りとの温度差が開いてしまい、いろいろ諦めがちだった。今日改めて仕事を見つめる機会をもらって、久しぶりに自分の仕事の意味を感じられた。もう少し頑張れそうだと思えた」


と書いてくださっていました。



最初、会場に入ってこられたお二人はすごく不安そうな顔をされていましたが、途中から顔つきが明るくなり、物おじせず周りの方々とのコミュニケーションを楽しんでいるように見えました。


今回の場は、ワーキングマザー向けのワークショップだったわけではないのですが、彼女たちがこんな風な感想をお持ちになったのはなぜでしょうか。


それは、人が誰しもが抱いている、「仕事の意味を感じたい」「誰かに貢献したい」「仲間と繋がりたい」という気持ちが満たされたからではないかな、と感じています。


📷​​SLXLM 📷


わたし自身、育休からの復職後、保育園へのお迎え時間というデッドによって時間制約のある働き方を始めました。常に時間に追われているような感覚で、出産前よりも勤務時間は短くなっているにもかかわらず毎日退勤時にはグッタリ、という状態が続きました。


特に時短勤務を選択していた2年くらいは、プリンターに取りに行くのもトイレに行くのも小走り。ランチは席で仕事をしながら。オフィスから駅までは常に全力ダッシュ、がデフォルトの日々でした。


勤務時間そのものが短くなったため余裕がなくいっぱいいっぱいだった、ということもありますが、明日子どもが熱を出して休むかもしれない、これ以上周りの人に迷惑を掛けたくない、できるところまでは進めておきたい、という焦りもありました。


そんな風に、「自分の仕事を最短距離でこなすことに必死」という日々を生きてみて、わたしが真っ先に削ってしまったのが「コミュニケーションコスト」でした。


いわゆる、「(一見)どーでもいい雑談」が大幅に減ってしまいました。(トイレに行くのも小走りな人に、向こうから雑談を仕込んでくれる奇特な人もまずいないですし笑)


当時は部会などの大切な会議が夕方以降に実施されることも多かったので、職場の課題感や雰囲気も感じにくくなっていたものの、キャッチアップのため誰かに声をかける、ということも億劫になっていました。もちろん、気軽にふらっと飲みにケーションもできません。


そんな日々を過ごしていると、


「わたしの仕事って何につながっているんだろう?(子どもを預けてまでやる仕事なのかな…)」


「わたしは、何をもってみんなの仲間に入れてもらえるんだろう?(時短で仲間感が欲しいなんて贅沢なのかな…)」


と、どんどん負のスパイラルに陥ってしまいました。


身をもって、「コミュニケーションを絶つとモチベーションは下がる」ということを体感したのです。(コミュニケーション活性やモチベーション向上の仕事をしていたのに…苦笑)



冒頭の感想を書いてくださった時短女性の方々も、カツカツの時間制約の中で日々懸命に自身の責任範囲に向き合っているからこそ、立ち止まって自身の仕事の意味や仲間の存在を再確認できた喜びを感じられたのかもしれません。


また、間違いなくこれから先は、こういった事象が一部のマイノリティ社員だけの問題ではなく、組織全体に拡がっていくようにも感じます。


働き方改革という名のもとで、残業削減(労働時間管理)、リモートワークやフリーアドレス、副業推奨といった様々な動きが進んでいくなか、「コミュニケーションの隔たり」は間違いなく、すべての人に例外なく課題になってくると言われています。


その中でも、「仕事の意味」や「仲間との繋がり」を再確認できる場を意図的に生み出していくことが、「働く」ことへの意欲向上に加えて、組織に対するエンゲージメントの向上にも繋がっていくのだと思います。


わたし自身の失敗体験の反省を糧にしながら、サポートができるよう前進します。

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