• 横山 佳菜子

致命的な手遅れを避けるための「観察」と「対話」

こんばんは。横山佳菜子です。


仕事と同じくらい、子どもへの向き合い方においても

わたしはとても未熟だなあと感じる今日この頃です。


どちらも刻々と変化している生ものであるがゆえに、

「ここは外しちゃいけない」という瞬間がある、と思いませんか?


あとで「あのときこうしておけばよかった」と悔やんでも遅かったり、

取り返すのは相当な労力を要するような分かれ目の瞬間。



・子育てだったら、ずっと気になりながら労力が惜しくて

目をつぶってきた子どもの弱いところやずるいところに

向き合ってこなかった結果、大きなトラブルとなって現れてしまったり。


・仕事だったら、プロジェクトの途中で確認しておくべきことを

膨大なやるべきことに埋もれて、曖昧なまま進めてしまったことで

最後の最後に大きな齟齬となって現れてしまったり。


・組織でも同じで、職場に人が増え、多様性が増す中で

いろんなものがルーズになってきていくのを見て見ぬふりし続けた結果、

ルールが機能しなくなってしまったり。



「一番大切な瞬間を見逃さず、早期に芽を積む働きかけができていたら

そんなことは起こらなかった(かもしれない)のに、そうできなかった。」

こんな後悔をなるべく少なくするためにできることは何でしょうか。



わたしは、「観察」と「対話」ではないかと感じています。


ーーー

「観察」は、

刻々と変化する対象物(子育てだったら子ども、仕事だったら成果やアウトプット、

組織だったら組織状態)を観ること。


最近はPlan(計画)が最初のPDCAサイクルではなく、

Observation(観察)が最初のOODAサイクルを

唱える説も増えています。


「今なにが起こっているのか?(起こっていないのか?)」

「今の状況のGoodは?Badは?課題は?」

「直感的に気になることは?」


といった問いを持っておくことで、アンテナが立つようになると、

絶対に外してはいけない状態を見逃すリスクが軽減されます。



次に「対話」ですが、

観察は自分の立ち位置から対象物を観て想像する行為ですが、

対話は対象物とのコミュニケーションを通して検証していく行為です。

観察で立てた仮説に対する本当のところを把握するわけです。


そのとき、相手と自分の間に「ズレ」がなければ

こちらの質問に返答してもらえれば検証は済むのですが、

往々にしてこの「こちらの聞きたい情報に回答を得る」ということは

難しく、検証にならない場合が多くあります。


幼い子どもは語彙が少ないので

自分の気持ちを言葉で説明することが難しいですし、


また仕事や組織の場合には大人同士だからこそ、

今度は言葉の定義の違いや状況に対する解釈の違い、

そしてネガティブな状況であればあるほど防衛本能によって、

言葉で(ロスなく)分かり合うということを阻んできます。


では、どのようにすれば、有効な「対話」ができるのでしょうか?


最近我が家では、子どもとの会話で「色」というメタファーを使って

言葉にできないものを表に出す方法が流行っています。


何か事件や感情が噴出する出来事があったときに(これが頻発するのですが…)

理由や原因やプロセスを聴くのではなく、「色を聴く」のです。


「〇〇があったときの色は?」⇒「イライラの黒」

「△△があったときの色は?」⇒「最高に嬉しい気持ちの金色!」

「◇◇があったときの色は?」⇒「ドキドキ緊張のオレンジ!」

といったかたちです。


そして、それぞれの色のあとに、

その色は「どんな大きさ」で「どこから来るのか」「どこにあるのか」、

そしてその色が出てくると「どんな自分になるのか」と聞いていくと、

語彙が少ない子どもでも感覚的に今自分の中で起こっている状況を

言葉にして共有することができます。

(※もっと探求したい方は、クリーンランゲージというニュージーランド

 マオリ族の知を継承するコミュニケーション技法をご参照ください。)


大人同士でも、抽象的な概念の言葉で齟齬が生まれるよりも

一次情報として感覚的なメタファーで表出し合ったうえで

そのメタファーの意味を確認しあっていくほうが合理的なのかもしれません。


「いまどんな気持ち?それって何色?」

「A社の案件、いまどんな状態?それって色に表すとどんな色?」

こんなコミュニケーションを職場で試してみるのはいかがでしょう。

案外、今までにない本音が語られる糸口になるかもしれません。


ーーー

大切な瞬間を見逃さずにキャッチするための「観察」と「対話」は、

個人の方と一定期間伴走するキャリアカウンセリングにおいても、

関係性を紡ぎ話し合いを促進するワークショップのファシリテーションにおいても、

きっと何より根幹のスキルです。


子どもとの向き合い方同様、もっとできるようになりたいなあと心から感じる日々です。



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